バイオマス発電とは

バイオマス資源を活かした新しいエネルギー

私たちの発電所は木質ペレット、パーム椰子殻(PKS)の植物資源を燃料として使用しています。成長の過程において光合成を行い、大気中の二酸化炭素を吸収・固定する植物資源を利用した「バイオマス発電」は、大気中の二酸化炭素を新たに増やさない「カーボンニュートラル」な発電方法で、季節や天候、時間帯に関わらず、24時間安定して発電できるというメリットがあります。

発電所で使用する燃料

  • 木質ペレット

    森林の育成過程で生じる間伐材や低質材、製材工場などから出る端材などを細かく砕き、圧縮成形した木質燃料です。

  • パーム椰子殻(PKS = Palm Kernel Shell)

    アブラヤシの果実からパーム油を生産する過程で発生する残さ物です。

さまざまな安全・環境対策

  • 安全対策

    森林の育成過程で生じる間伐材や低質材、製材工場などから出る端材などを細かく砕き、圧縮成形した木質燃料です。

  • 防災対策

    燃料タンク内に「窒素発生装置」を設置し、燃料の発火による火災など万が一の際に備えた対策を行っております。

  • 環境対策

    「排ガス分析計」を導入し、排出されるガスに有害な成分が含まれていないか日々分析しています。

燃料船と荷役

燃料は唐津港で荷揚げされ、発電所までトラックで運ばれます。唐津港から発電所までの距離は約4.3km。
発電所に到着したトラックは重量計測を行い、その後、種類ごとに燃料バンカーに投入されます。

バイオマス発電のしくみ

「循環流動層ボイラ(CFB boiler)」の壁面には水管が張り巡らされています。2種類のバイオマス燃料(木質ペレットとパーム椰子殻<PKS>)の燃焼によって発生した熱が水管に伝わり、内部の水が沸騰し、蒸気となります。この高温・高圧の蒸気の力でタービンを回転させ、その回転エネルギーによって電気を生み出します。発電に使用した蒸気は、空冷式復水器で水に戻し、再びボイラへ送るというサイクルで有効利用しています。